ドイツにだって四季があって、そのときならではの旬の食べ物がある。

 Frühling
は、なんといってもシュパーゲル(Spargel)。白いアスパラガスのことだが、日本では、缶詰しか、なかなかお目にかかれない。白いアスパラガスというのは、太陽の光を当てないで土中で育てるから白くなるということを、カッチイはドイツで初めて知った次第。太陽の光を浴びると、おなじみのグリーンのアスパラガスが出来るというわけ。キロ単位で、買うものだが、けっこういい値段がする。

ドイツには、シュパーゲルをゆでる専用の長細いおなべがあるほど。どうしたって軸のほうが、硬いから、縦にたてて均等にゆでるわけだが、こういう鍋があるのも、ドイツ人がどれだけアスパラガスをおいしく食べようと涙ぐましい努力をしているかわかるでないか。日本人が、筍を、珍重するのと似ているかもしれない。ちょっとリッチにホランデーズソースをかけて、付け合せに新じゃが、さわやかなドイツワインを食せば、ドイツの春の味を、完璧に食したことになる。



Sommer
夏は、果物特にお勧めは、初夏から、出回るキルシュ(kirsch)
特にお勧めは、初夏から、出回るキルシュ(kirsch)。日本で高いさくらんぼを、街中で買って、袋にいれてもらったものを、思う存分、食べ歩きしよう。カッチイは、もう、さくらんぼが死ぬほど大好き。さくらんぼをつかむ、口にいれる。種をプッツと吐き出す。これが、一連の動作になって食べ出したら、止まらない。1kgくらい食べちゃうじゃないかな(笑)日本だったら、高くてたらふく食べることなんて、なかなかできないでしょ。おなかから、さくらんぼの木が生えてくるんじゃないかとからかわれたこともある。
ドイツのお庭のある家には、さくらんぼやりんごの木が植えてあったりして、すごおくうらやましかった。自分のうちの果物を収穫するなんてすごく豊かって感じがする。
そんなお家に招かれると、とれたての自家製のさくらんぼを使ったケーキなんかが出てくる。ジャムにしたり、コンポートにしたり、ドイツ人は、1年中楽しむ。

さくらんぼはね、ケーキにしたりするときは、右のような道具を使ってタネをとる。さくらんぼをパッチンと押し出すと見事にタネがとれて感激する。
さくらんぼと入れ替わるように出てくるのが、ベーレンといわれる果実類だ。
ヨハネスベーレンJohannisbeeren=すぐりの実    ヒムベーレン=Himbeerenキイチゴ、ラズベリーの実  ブロームベーレン Brombeeren=ブラックベリー  ハイデルベーレンHeidelbeeren=こけももの実などケーキなどにもふんだんに使われるが、けっこう日本人には、酸っぱく感じられるかも。また、はちみつ Honigホーニッヒも、ドイツのは香り高くコクがあっておいしいものだ。小さなビンをお土産にしてはどうだろう?バタートーストに蜂蜜は、すごく合う。



Helbst
                     秋は、きのこ。ドイツは、森の豊かな国であるから、その恵みである、ピルツ(Pilz)は、秋ならではの味覚。
シャンピニオンは、白いものだけでなく、黒っぽいものもある。黄色くてほっそりしたらっぱ形をしたプフィファーリンクが、日本のマツタケのように、珍重されるきのこのナンバーワンといえるかもしれない。いろいろなきのこを赤いたまねぎと炒め合わせるとおいしい。でも実のところは、味そのものより、香りのほうが命っていうのがきのこなのかも。
クリームソースにするのも、オツなものである。

ドイツの秋は、ワインの収穫、醸造に入る時期でもある。その年のワインが、出来上がるより1ヶ月前の、10月ごろに、ノイヤーワイン あるいは、フェーダァーワイセと言われるものが出回る。「新ワイン」という意味なのだが、発酵が始まったばかりのジュースとワインの中間のような甘くてちょっと酸味のある飲みものだ。ワイン屋さんのほか、パンやさんにも置いてあったりするが、細かい泡が出ているので、密閉はできず、持ち帰る場合は、気をつけねばならない。ちょっと、ミルクくさいような独特の匂いがあるのだが、おいしいので、ついつい飲みすぎてしまうのだが、あなどってはいけない。けっこう酔ってしまって、足元がふらふらになる人を何人か見てきた。(笑)
(アルコール分は、1パーセントくらいなのだが。)

このノイヤーワインに、つきものなのが、ツヴィーベルクーヘンといわれるたまねぎのタルトだ。
タルトであるが、お菓子ではなく、塩味で、あっさりとしていて腹持ちもよい。たまねぎの炒め具合や、ベーコンや卵やミルクなどのフィリングで、微妙に味付けは違う。それぞれの家庭で、自慢のレシピで作るが、カフェでも食べられる。必ず入るのが、キュンメルという(キャラウェイシード、日本語ではういきょう)という香辛料を散らす。ちょっとくせがあるのだが、これが、ツウィーベルクーヘンには欠かせない。秋になると、ワインの産地であるワイン祭りに出かけていって、戸外のベンチで、ドイツ人が大好きなブラスバンドを聞きながら、ノイヤーワインとツヴィーベルクーヘンを食べると、秋がきたと実感する。ぜひお試しあれ。




Winter
秋から冬にかけて解禁となる「野」の鳥獣。独特のくさみがあるが、ドイツでは、高級料理。
レストランで、味わってみるとよい。
ドイツ人が、狩猟民族で、森の民で、あることを実感する。
代表的な鹿ヒルシュ
 Hirsch ) であるが、左は、仔鹿 レー(Reh)のロース、右は、雉 ファザン(Fasan)
の丸焼きである。オーブンを使って時間をかけてローストする。果物や、果実を添えることが多い。



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