L 古い橋(カール・テオドール橋)

●正式名は、カール・テオドール橋というが、通常アルテ・ブリュッケ(古い橋)といわれている。実際名前のとおり、町でも最も古い橋で、長さ約220mある。橋にある門はは、もともと中世のころ町の城壁の一部だったという。夜は、落とし格子の柵がおり防御施設としての役割を果たした。その左右の橋の塔は、牢屋として使われていたこともあったという。窓から、町の風景が眺められるこの明るい牢屋に入れられるのは、たいしたおしおきにならなかったようで、負債者など罪の軽い人たちが入れられていた。

●200年くらい前はまでは、この橋は、屋根のある木の跳ね橋であった。洪水で流されたりして、何度も建て直しされ、現在の橋は、8番目の橋である。橋は、海面98mのところにあるが、橋げたのところに洪水で水があがった印が年号とともに記されているので、見てほしい。

●現在のような石の形の橋にしたのは、カール・テオドールで、彼の像が立っている。台座のところに、ドイツを流れる代表的な川(ライン川、ネッカー川、ドナウ川、モーゼル川)の神を表す彫刻像がとりまいている。カール・テオドールは、たくさんのものを作ったといわれる。この橋と、ハウプト通りのつきあたりにあるカールス門、ハイデルベルク城にある世界一のワイン樽、それから、253人の私生児をつくったそうだ。しかし、実子は、産後まもなく死亡。カール・テオドールは、そのためか助産婦の学校を設立している。
●橋のたもとに、サルの像があるのに気がつくことでしょう。
これには、いくつかのエピソードがあるけれど、そのなかの一つを紹介。
昔、若い恋人たちが、結婚前に愛し合って、女性は、妊娠してしまった。当時は大変なスキャンダラスなことというので、時の選帝侯は、ふたりを町から追い出してししまった。怒った彼らは、腹いせに選帝侯に似せたサルの絵を描いて、以下の文句を書きつけた。
「何で私のことを、珍しそうに見るのか?ハイデルベルクのあちこちに、私と同じような人を見つけられるというのに。」
サルは、エッチなことの象徴だと言われる。サルの指は、私達の方に向けられており、手には鏡を持っている。偽善者ぶって、人を裁くことができるのか。みんな似たりよったりじゃないかという皮肉をこめた批判とも受け取れる。

●サルのそばに、ねずみがいるけれどどうしてか?サルだからバナナでも置いたらいいんじゃないかと考えられたが、バナナとハイデルベルクは関係がない。
昔この近くに穀物倉があったことから、納屋にねずみがいたという連想を強引に引っ張り出し、ここにねずみが置かれるようになった。
町は、このエピソードに従い、この像を作ったということだが、これはハイデルベルガーのユーモアというもの。このサルの頭のところに、人間の頭を入れて写真をとってもらうと、ユニークな記念撮影となるので、お試しあれ。




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