ハイデルベルク大学について
ハイデルベルク大学は、1386年創立、ドイツ最古でハイデルベルクの発展にとって、決定的な意味を持っている。
●創立後、多くの学生が集まったのには、次のような事情による。
14世紀後半、教会分離(シスマ)が起こり、フランスのクレメンス7世が、アヴィニヨンに、そしてローマにウルバヌス6世がと二人の法王が存在するという事態になった。ドイツの選帝侯は、ローマの法王を支持したため、パリに学んでいたドイツ人学生が、パリで学位をとるのが難しくなり、プラハに移った。
しかしプラハ大学では民族闘争でゆれており、チェコ語で講義が行われていたため、学生たちは、よく理解できなかった。ハイデルベルクのプファルツの選帝侯ルプレヒト1世は、プラハのカール4世の勧めもあり、ドイツに大学を創立することにし、1385年ローマ法王ウルバヌス6世により大学設立の許可を受け、1386年正式に大学を発足させた。上記パリ、プラハ経由の学生のほか、ペストの大流行で、他の大学への転出を望んでいたウイーン大学の学生もハイデルベルクに殺到し、ハイデルベルク大学は、創立まもなく500人以上の学生を抱える大きな大学となった。
●最初の講義は、大学広場にあったアウグスティーナ修道院で行われたが、当初は、「神学」「哲学」「医学」「法学」の4学部から成っていた。大学の創立により、町は活気づき、大学関係者は、税金を免除されるなど特権が与えられていた。30年戦争、プファルツ継承戦争の打ち続いた戦争のため、大学も存続の危機に見舞われたこともあったが、1803年バーデン大公カール・フリードリッヒのもとで再興された。ハイデルベルク大学は、創立者ルプレヒト1世とカール・フリードリッヒのラテン語名を合わせて、正式名を「ルプレヒト・カローラ大学」という。
●現在、大学は、9つの分野、18の学部を持ち、3万人近い学生が在籍している。ハイデルベルク大学は、門や塀があるキャンパスではなく、旧市街に人文学系統の学部が、郊外のノイエンハイマーフェルドに、自然科学系統の学部が分散し、まさに町の中に大学が、大学のなかに町があるというような状況で、大学が町に溶け込んでいる。
ハイデルベルク大学では、活発な研究が行われており、それぞれの分野で優れた業績があり、今までに13人のノーベル賞受賞者を輩出している。
日本からも、経済学者大内兵衛、哲学者の三木清、歴史学者の羽仁五郎など、名高い学者が、留学している。
大学広場
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| 旧大学校舎 |
旧大学校舎内にある大学講堂 |
●大学広場には、旧大学校舎の前に、このプファルツ選帝侯の紋章である「ライオン」の噴水がある。ライオンは、権力の象徴として、王錫と地球儀を持っている。ドイツ皇帝を選ぶ選挙権をもつ7人の選帝侯のなかでもプファルツ選帝侯は、最も重要な地位にあり、ドイツ皇帝が不在の時は、代理を務め、戦争の指図や貨幣を鋳造する権利を持ち、帝国議会の裁判長でもあった。
旧大学校舎
●白壁に赤い窓枠の建物は、旧大学校舎で、大学発祥の地である。18世紀初頭の建築であるが、1886年の大学創設500周年の際に、2階に「大学講堂」(アルて・アウラ)が建てられた。正面の壁画は、知の女神アテナがハイデルベルクに到来するところを表現している。全体に重厚な木彫りの装飾がなされ、荘重な雰囲気を出している。ここでは大学の記念行事や講演が行われる。
新大学校舎
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●旧大学校舎おくにある、簡素な白い建物が「新大学校舎」
●第1次世界大戦後、ハイデルベルク大学を卒業したアメリカ人の同窓会の50万ドルの寄付を得て、建てられた。大教室の多い校舎で社会学や史学科の学生がよく使っている。扉のところに、大学の守護神として知の女神「アテナ」が掲げげられ、「活力ある精神に」と記されている。講義が終わったら、学生が、校舎からあふれ出してくる。
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●新大学校舎を正面にして、右側の建物が、学生食堂(メンザ)がある。最近は、学生証の提示が求められ、2.6マルクの格安の学食(味は、いまいち)を気軽に利用できなくなったのが、残念だが、1階はカフェテリアでは、自由に一般の人も利用できる。安く学生気分で、昼食を済ましたい人はお試しあれ。
学生食堂横には、ポストもある。大学広場は、ハウプト通り中ほどにあり、「ビスマルク広場」と「マルクト広場」と同様、にぎやかで、辻音楽師がパフォーマンスを繰り広げている場合もある。
文房具屋や本屋(特に「ZIEHANK」は、品揃え豊富)などが並び、のぞいてみるのも楽しい。
新大学校舎手前の広場の石畳に、丸い石碑が埋め込まれているのだが、これは、マルティン・ルターが1518年4月26日、ウォルムスに彼の神学的批判である95か条の論題を説く途中、ハイデルベルクに立ち寄ったことを記したものである。時々ツアーのガイドさんが説明していて、お客さんが、みんな下を見ているので、場所がわかる。 |
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