●260万冊以上のの蔵書を誇る南ドイツ最大の図書館であり、ハイデルベルク大学の学生が、最も時間を過ごすところ(笑)。1905年に建築家ヨゼフ・ドゥルム(Joseoh
Durm)により、大々的に改築され、1978年に自然科学系統の書物を納める図書館は、ノイエンハイムにも設立された。現在創立600年の記念に国から助成されて、書庫を建造中。将来的にはこの大学図書館と、新大学校舎とが地下でつながるように計画されている。図書館の正面ファッサードは、ルネサンス以降の様式が、(特にアールヌーボー様式)混ざりあっており、学問の神アテナの頭像が、上部にあり、その下には、バーデンの紋章(1803年プファルツは、バーデン領になったので)が掲げられている。
大学図書館 (Universitaetsbibliothek)
場所:Ploeck 107-109
電話:(06221) 54 23 80
入場料:無料
開館時間:月-土 10-19時
●最重要な蔵書として、パラティーナ文書(Bibliotheca
Palatina)がある。これは、ルプレヒト3世の寄贈により聖霊教会に収めれていた蔵書が、オットー・ハインリッヒによって、ハイデルベルク城の蔵書と合わされ、こう呼ばれるようになった。
ところが、この蔵書は、悲劇的な運命をたどることになる。1622年の「30年戦争」の際、ティリー将軍が、ハイデルベルクを占領し、バイエルンのマキシミリアン公は戦利品として、パラティーナ文書をローマに運ばせた。聖霊教会の椅子や机をこわして、運搬用の木箱が作られ、この貴重な蔵書が納められ、50の馬車に積まれて、持ち去られるのを、ハイデルベルクの人は、なすすべもなく見送るしかなかったという。幸い19世紀に、その蔵書の一部がバチカンより返還され、現在大学図書館が所蔵するのは、その返却分である。大部分のオリジナルは、いまなおバチカン宮殿にあり、大学図書館は、それらのコピーしか所有していない。
●もうひとつ非常に有名な古文書は、1888年ドイツ帝国が、多額の費用でパリの国立買い戻した、「マネッセ写本」(Codex
Manesse) である。この「マネッセ写本」は、「パラティーナ文書」に含まれるものでなく、プファルツ選帝侯の個人蔵であった。「30年戦争」の混乱からも無事で、138の美しい挿絵の140の詩が載っており、ドイツ中世の大変貴重な写本である。国宝級といってよい。600年以上前のの本ととても思えないほど、色が克明に美しく残っており、感激する。大学図書館の蔵書室に、その1部を見ることができる。大学図書館は、原則として無料で入れるので、(本を借りるには、学生証の提示が求められる)図書館入り口の階段を上がったところにある蔵書室に、ぜひ立ち寄ってほしい。
●下にあるのが、その「マネッセ写本」のなかで、最も有名なもので、ワルター・フォン デア フォーゲルワイデ(Walther
von der Vogelweide)を描いたものである。ワルターは、中世においてミンネゼンガー(恋愛詩人)として頂点にたつ人であり、彼が有名なミンネザング(中世騎士の恋愛歌)、ライヒススプラーヘ(Reichssprache)の最初の一節を書き出そうと思案している様子を表している。ミンネザングのテーマは、女性崇拝とミンネ(愛)の奉仕である。既婚の貴婦人の愛のために、自分を高め努力することであり、それは、成就することのない理想の恋愛であるのだが、その目標に向かって修業することが「騎士道」として尊ばれたのである。
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大学図書館の正面のファッサード
見上げて全景をみてほしい! |
中世写本の最高傑作
「マネッセ・リート写本」色合いがすばらしい |
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