エルツ地方は、ドイツ東部のザクセン地方の山岳地帯で、チェコとの国境すぐ近くです。
ザイフェン(Seiffen)は、おもちゃ産業の中心地ですが、人口約、3000人の小さな町。その半分以上が、おもちゃに携わる仕事をしていると言われます。
見本市でのメーカーとの商談だけでなく、その商品の作られるところを見てこなければと、2008年3月、現地を、訪れました。この地域での大都市、ドレスデンまで、車で、約1時間。正直、車がないと、不便なところです。今回は、現地の旅行会社の協力を得て、ザイフェン、ドレスデン、マイセンを、出張しました。
エルツは、ドイツ語で、Erz と書き、「鉱山」の意味。昔は、名前どおり、銀や錫が採れました。17世紀ごろから、鉱物が採れなくなり、南米などの海外から安い鉱石が、輸入されるようになったからです。
副業に、農業も営んでいたのですが、、エルツ地方は、土地がやせており、作物が育ちにくく、人々の生活は、困窮したといいます。
農閑期に、お百姓さんが、わらじを作るような内職感じだったんでしょうか。森に囲まれていて、木はふんだんにあるので、桶や、針箱日用品を作って行商に出るようになったのですが、中でも木の「おもちゃ」が求められることに、気がついたのです。
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ろくろで、シュパンバウムを彫る
Richard Glaesser 社にて |
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シュパンバウムの仕上げは、ノミで、手仕事。
Richard Glaesser 社にて |
鉱業で使っていた「砕鉱機」は、錫を細かく砕く機会として使われていましたが、「ろくろ」として再利用されました。
この「ろくろ」の技術を、シュパンバウム「Spanbum」という木を作るの過程を、見ていただきましょう。
シュパンバウム「Spanbum」は、木を削って、全面的にカールするのですが、ろくろの機能をうまく利用しています。
この木のカールが、一定で、また、木として、全体としてバランスが取れているかどうかは、職人さんの腕しだい。
1本の木としてだけでなく、エルツの作品の脇役として欠かせないものです。
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「ライフェンドレーエン」はエルツの木工品の代表的な技術です。
バウムクーヘン状の丸い木が、「ろくろ」として、回っているところに、慎重にミノを入れていく。
作業しているときは、何をしているか想像もつかないのですが、出来上がった丸い木を、裁断すると、その全貌が、明らかになります。
裁断すると、金太郎飴のように、動物が、いくつも出来上がります。「ライフェンドレーン」は、大量生産のアイデアなのです。
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| エルツの技術、「ライフェンドレーン」 |
工房の規模によりますが、ひとつの作品を仕上げるのに、たいていどこの工房も、工程ごとの分業によってます。
機械を使ってする作業や、彫ったりするのは、男性、塗ったりするのは、女性が多いようです。
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